イベント:第14回特別展「現代によみがえる生き物たち─種子島にゾウがいた頃─」(鹿児島大学総合研究博物館)

日時:2014年8月25日- 8月30日(9:00- 17:00)
場所:鹿児島大学附属図書館ギャラリー“アトリウム”

日時:2014年9月4日- 9月15日(9:00- 17:00)
場所:鹿児島県立博物館

日時:2014年9月26日- 10月24日(8:30- 17:00)
場所:種子島開発総合センター「鉄砲館」(西之表市)

主催:鹿児島大学総合研究博物館

この特別展では、大塚裕之(現:鹿児島大学名誉教授)が主導し西之表市教育委員会と鹿児島大学が中心となって昭和63年8月と平成元年8月に前期更新世の地層(増田[ますだ]層形之山[かたのやま]部層)から発掘した「形之山化石群」を展示します。

この形之山化石群は、ゾウのほか、現在は奄美大島にしか棲息してないアマミイシカワガエル、台湾の標高1000 mを超える山地にのみ自生するタイワンブナやタイワンスギ、ランダイスギ、我が国ではまれな、保存の良い多数の魚類など、当時の種子島が置かれていた環境を指示する貴重な化石で構成されています。中でも、魚類化石は豊富で、ニシン科のコノシロや新種タネガシマニシン(中国名「花鰶」の類縁種)、ハゼ、アユ、ボラ、スズキ、ユゴイ、シマイサキ、クロダイ、コチ,アジ,サヨリなど18種類も確認されています。しかも、その中には大隅諸島海域から奄美諸島海域にかけて生息する現生種と共通すると思われる種も含まれており、過去に生息していた絶滅種と現在の日本列島周辺の魚類相との間をつなぐ貴重な標本です。

発掘した化石標本は、現在、標本は種子島開発総合センター「鉄砲館」と北九州市立自然史・歴史博物館、鹿児島大学総合研究博物館に保存されています。代表的標本は保存処理した上で、種子島開発総合センター「鉄砲館」に収蔵し、その一部だけが常設展示されてきました。発掘された化石の大多数を占める魚類化石は、これまで30年近くもの長きにわたって北九州市立自然史・歴史博物館の籔本美孝博士が保管し、分類学的研究をおこなってきました。その他の化石については、鹿児島大学の大塚研究室で保管し、大塚教授退官後は、総合研究博物館に移管され収蔵されています。しかし、残念ながら発掘した化石標本の大部分は未整理で研究もほとんど進んでいません。この特別展は、「死蔵」されている一群の化石標本の価値を訴え、広く活用されることを願って企画しました。鹿児島大学附属中央図書館と鹿児島県立博物館、種子島開発総合センター「鉄砲館」を巡回して、種子島開発総合センター「鉄砲館」に収蔵されている選りすぐりの標本を展示します。